“風火蔵”

以前風防をmyogってみましたが、実際風の強い日に使ってみると薄いチタンの板(板というよりもはや紙)で作られた自作の風防は風の強い日には全く敵わず、もはやストーブに巻きついているだけの帯になっていました

そこでSNSでみつけた野鋭具兵学校さんの五徳兼風防“風火蔵”。なんと風が強い時ほどターボ状態になり熱効率が上がるということで、とても興味を持ちwebサイトで購入しました

とにかくなんと言っても開発者の話が長い!サイトの説明文も長い上に、購入時についてきた「使い方説明書」の動画もめちゃくちゃ長い笑。風防の使い方を聞いていたはずなのに、途中から飛行機の尾翼だナンダの説明、さらには自身のアルコールストーブやクッカーのコレクション紹介…私は何を見せられているんだ?と気づいたら1時間半以上の動画でした笑。それほどまでに開発者の熱意がすごく、とてもこだわって作られた物ということです。

大まかに言うと、飛行機が飛ぶ原理であるジェット気流を利用して、強風を風防の中に誘い込み、風防の壁に当たることでジェット気流を巻き起こし、火力を何倍にも上げる…ということのようでした。
組み立ても1秒くらいの簡単立ち上げ式、しっかりした作りながら重さはたった37g(カバー込み 54g)。収納時は四角いチタンの板になり、多少湾曲するのでクッカーの中にもスタッキング可能。組み立てると形が半円なので底の外径が小さいクッカーも載せやすくなっています

ということでさっそく熱海は玄岳山頂で実践してみました。風はそこそこ。常に吹いているわけではないけれど、時折強い風が吹く。いい練習日和。ちなみに玄岳山頂は芝生になっているので火器を使う場合は草が生えてないところにしましょう。

結果は上々。登山の最中でもあったので詳細に時間を測るということはしなかったのですが、明らかに今までより早くお湯が沸きました!火をつけてふと見るともう沸々と。いつもなら「だいぶ喋ってたけど…まだ?」くらいの感覚で全く沸かなかったのに笑。すごい!これはすごいものを手に入れました!

アルコールストーブは好きなんだけど、現地での時間のかかり過ぎがネックになっていたので、この風火蔵を使うことであの煩わしさが解消できるかもしれません。これは楽しくなったなー!

気になる方はぜひ本家のwebサイトをご覧ください→ 野鋭具兵学校